Policy 問題作成について |
このたびは当サイトをご覧いただき、ありがとうございます。 クイズ作家・田中健一の仕事について、簡単にご説明致します。 |
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【1】クイズとは | ||
『広辞苑』で「クイズ」という言葉をひくと、「問題を出して、相手に答えさせる遊び。また、その問題。」となっています。これは「広義のクイズ」ということができるでしょうか。 『新明解国語辞典』で「クイズ」をひくと、「雑学やウイットなどを要する問題を出して相手に答えさせる、知的な遊び。また、その問題。」となっています。こちらは、やや狭義ですね。 私が普段作っているクイズの範囲は、どちらかと言うと後者に近いものがあります。 すなわち、 ・パズル(クロスワードパズル、図形パズル、マッチ棒パズル、数独etc.) ・暗号 ・なぞなぞ ・なぞかけ 以上のようなものは、原則として仕事としては作っていません。 「なぞなぞ」「暗号」などは過去によく作っていましたし、現在も狭義のクイズに付随するものとして作ることはありますが、それぞれ他にスペシャリストがいらっしゃいますので、できる限り狭義の知識系クイズに専念したいと考えています。 |
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【2】料金や納期について | ||
問題作成を依頼される方が最も気になるのは、これらの点ではないでしょうか。 これらについては、ここに明示することが望ましいとは思いますが、クイズにもさまざまな形式があり、たとえば最もポピュラーな択一式においても、問題文の長さ、選択肢の数(3択・4択が一般的ですが、時には10択なども)、解説の有無、ジャンル指定の有無などの諸条件によって料金や納期が大きく異なってきます。 そのため、ある程度詳しいプランをお聞きしたうえで、料金・納期を提示するという形をとらせていただいています。 |
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【3】セールス・ポイント | ||
私の問題の一番のセールス・ポイント、それはクオリティとバランスです。 クオリティについては、問題に誤りがないのはもちろんのこと、美しい問題文に何よりも気を遣い、詩を詠むような気持ちで、一言一句を吟味しながら丁寧に作っています。 バランスについては、難易度やジャンル配分などを挑戦者が心から楽しめるように配慮し、また全体を見渡した時に統一感があるように調整することが非常に重要となります。 単にクイズを作るという作業は誰にでもできると言っても過言ではありませんが、このバランス感覚は一朝一夕で身につくものではなく、プロの作家の面目躍如たる部分だと思っています。 私の場合は、すべての問題を1人で作っているため、スピードにおいては会社やプロジェクトチームに敵いません。しかし、このようなクオリティとバランスにおいては、時には1人で作業する方が勝る部分もあるのではないかと考えています。 |
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【4】指針 | ||
テレビ番組やゲームなどのクイズに接したとき、「この問題は以前どこかで見た(聞いた)ことがある!」と思うことは、しばしばあるのではないでしょうか。 大半のクイズが客観的な事実を問うものであり、また、正解が出ることを前提として作られている以上、よく似た問題が何度も出題されるのは、避けられないことではあります。 しかし、誰もが身近に感じていることや、興味の対象となり得る素材の中には、まだまだ「クイズ」という形で料理されていないものがたくさんあるのも事実です。 私は、そのような未開拓な場所にできるだけ足を踏み入れ、手つかずの素材に「?」と「!」のスパイスをふりかけ、オリジナリティの高い問題をたくさん作っていきたいと考えています。 そして、一人でも多くの方にクイズの楽しさを伝えることで、エンターテインメントやエデュケーション、コミュニケーション・ツールとしてのクイズがより脚光を浴びて、その裾野が広がっていったとすれば、これに勝る喜びはありません。 |
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2011年2月1日 田中 健一 |